SUZUKI Volty カタログ編
 ある日、部屋を整理していたら、VOLTYの購入時のカタログがしわくちゃで出てきました。
最新VOLTYの、A4×1枚の寂しいカタログに比べ、初期のカタログ(A4×4枚)は気合いが入っていたのがわかります。
そのまま全てをスキャナするのも申し訳ない(しわくちゃでスキャナ出来なかったともいう)ので、
各部のコメント書き出してみました。一応、Webカタログ風にしてみました。

VOLTYの由来や、意外に知らなかったことが書いてあります。ほら、だんだんVOLTYが欲しくなってきたでしょ? 
 

こんなに大きな市場が、ぼくのフードマーケット。
祖父も父も言っていた。
「日本中の食材が集まっているんだから、
おいしいものが必ず見つかる。

父たちはいいものが集まっている場所を知っている。
でも、僕たちは自分にいちばんいいものを
選ぶことを知っている。

極上生活とは、自分のお気に入りを見つけだす能力なんだ。
ディパックとVOLTYさえあれば・・・。

                                  
【VOLTYの由来】
バイクはしばしば馬に例えられる。馬を乗りこなす技術として馬術がある。自分の意志を正確
に伝えた証として「巻き乗り」=''VOLT''と言う乗り方があり、''VOLTY''はこれに由来する。自分
の意志が忠実に伝わるバイクを目指す。
 
おいしいコーヒーが飲みたい時、ホテルに行くことがある。
臆することなんて別にない。
自分感覚で生きること。自分感覚で走ること。
気持ちよさを貧ることは、なにも悪いことじゃない。

父たちはいいものが集まっている場所を知っている。
でも、僕たちは自分にいちばんいいものを
選ぶことを知っている。
【エンブレムのこだわり】
エンブレムには物語がある。表紙のエンブレムをご覧いただきたい。シングルエンジンへの熱い思い
(フィン・ピストン・カムを形どった外形)、人と馬(バイク)とのコミュニケーションのあこがれ(蹄鉄・鞭)、
※TU-Xの思想すべてを織り込み、それを形にした。
※TU-Xの思想 Traffic Utillity - Xebec/街・日常を海に例え、移動手段・移動時間を航海に例えたバイク造りの概念。必要最低限かつ充分なユーティリティを備えた3本マストの小帆船のようなパートナーとしてのバイク造りを目指す。

なぜか人を振り返らせてしまう魅力を持つ。
そんないいものに出会える生活。
いいものを求めてどこまでも行ける生活。
いいものとはじっくりつきあっていきたいんだ。
【安心の曲面】
「面」には感情がある。平面には冷たい表情、複雑な面にはにぎやかな表情と言った具合。シンプルな
曲面には安心を抱かせると考えている。VOLTYのタンク曲面は「新しい」と感じるか、「古い」と感じる
かは人それぞれだが、いずれも「安心」を感じる事だけは確かと考える。
 
極上の普通。
新しいとか古いとか僕にはわからない。
生活アングル365°の中から、自分の「好き」を見つけだす。
これがぼくの選び方。ぼくの生き方。


「好きなものを見れば、その人がわかるよね」
と彼女が言った。
                                  
 
少しだけ町を抜けてみた。
広い場所には不思議な力がある。
なぜか暖かい気持ちになってくる。

夕暮れの道には、僕たちも楽しくなる普通の幸せがある。

【サイズの無意識】
人は何故か巨大な物には感動し、小さい物には愛着を感じる。理屈なんて存在しない無意識の世界だ。
''無理が無く、馴染みやすく、安心できるサイズ''を追求したVOLTYに愛着を感じるのも無意識の世界か?
 

さっぱりしたVOLTY、さっぱりした僕。
むずかしいメカのことはよくわからないけど、
洗っていると気持ち良さが伝わってくる。
洗っているとその良さがわかってくる。

【メッキの美学】
メッキには不思議な魅力がある。光り物を好む本能なのか、単にプラスチックが目立つ近年のバイクに対するアンチテーゼなのかは分からないが、メッキが好きな事は事実である。VOLTYのフロントフェンダー、リアフェンダー、クラブバー、ホイールにはついついメッキパーツを使ってしまった。
 


さよなら電車。さよなら車。

 

(2002/03/13)